【3分で理解】共役酸・共役塩基とは?見分ける方法は?「解説」

分析化学
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今回は、共役酸・共役塩基とは何か、それらを見分ける方法について解説していきます!

共役とは

酸・塩基という言葉は耳にしたことがあるかと思います。しかし、そこに「共役」が付くとたちまち見慣れない言葉になってしまいます。しかし、安心してください!
まずは、この「共役」の意味を説明します。

共役とは、「対」「ペア」を意味する言葉であります。

たとえば酢酸と酢酸イオンは、H⁺一つの違いで対になっています。以下で、この違いを使って見分けます。

この意味をもとに、実際に共役酸・共役塩基に当てはめて考えてみましょう。

共役酸・共役塩基

今回は酢酸(CH3COOH)を例にとって考えていきます。

酢酸は水溶液中において電離し、式(1)のような反応が生じます。これにより、CH3COOHとCH3COO–が同時に存在しています。

(酢酸の電離について詳しくはこちら【詳しく解説】電離度の求め方・弱酸は本当に電離しにくいのか?)

CH3COOHが共役酸、CH3COO–が共役塩基であります。

CH3COOHとCH3COO–のように、共役酸と共役塩基はH+が付いているか・付いていないかで対の存在になっています。

共役酸・共役塩基の見分け方

ここで、「対になっている2つの内、どちらが共役酸でどちらが共役塩基となるの?」という疑問が出てきます。

これについて解説していきます。

結論から申し上げると、
・もとの物質からH+を取り除いたものが共役塩基(もとの物質は共役酸)
・もとの物質にH+を付けたものが共役酸(もとの物質は共役塩基)

です。

先程の式(1)においてはもとの物質(CH3COOH)からH+を取り除くことで、CH3COO–ができています。
つまりH+を取り除いた CH3COO– が共役塩基であり、もとの物質である CH3COOH が共役酸です。

アンモニアの共役酸・共役塩基

つぎにアンモニアを例にとって考えていきましょう。

アンモニアは水溶液中で式(2)のような反応式で存在します。

この反応において、もとの物質(NH4+)からH+を取り除くことで、NH3ができています。
つまりH+を取り除いた NH3 が共役塩基であり、もとの物質である NH4+ が共役酸です。

H⁺を一つ外すと、電荷はどう変わる?

共役対を見分けるときは、Hの個数に加えて電荷も確かめます。H⁺一つの電荷は+1です。H⁺を外せば、もとの電荷から+1を引きます。

ペンタとイコールが条件や授受を一緒に考える学習場面
一つのトークンを渡す玩具の見立てです。トークンはH⁺の授受を考えるきっかけで、分子構造や電荷は次の図で確かめます。
ペンタ

酢酸からH⁺を一つ外すだけなら、電荷はそのまま?

イコール

酢酸の電荷は0です。そこから+1を持つH⁺を外すと、0−(+1)=−1になり、CH₃COO⁻が残ります。

ペンタ

NH₄⁺から外したNH₃も、マイナス1になるの?

イコール

NH₄⁺は最初から+1です。+1−(+1)=0なので、NH₃は電荷0です。「必ずマイナスになる」ではなく、「電荷が一つ小さくなる」と数えます。

H⁺を一つ外すと、電荷はどう変わる?を具体的な式と数値で確認する図
原子数と電荷の両方がそろう数え方。平衡で各成分がどれだけ存在するかを示す図ではありません。

逆向きにH⁺を付ければ、Hは一つ増え、電荷も+1増えます。CH₃COO⁻なら−1+(+1)=0、NH₃なら0+(+1)=+1です。C・N・Oなど他の原子の数が変わらず、H一つと電荷一つだけが違うことを、本文の二つの共役対で確かめましょう。

参考:OpenStax Chemistry 2e §14.1)

まとめ

今回の記事では共役酸・共役塩基とは何か、それらを見分ける方法について解説しました。
まとめると

・共役酸・共役塩基はH+が付いているか、付いていないかで「対」になっている物質
・もとの物質からH+を取り除いたものが共役塩基(もとの物質は共役酸)
・もとの物質にH+を付けたものが共役酸(もとの物質は共役塩基)

理解することができましたか?最後までご覧いただきありがとうございました!

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