今回の記事では、20代の投資ポートフォリオのあるべき姿について【自論】を述べたいと思います。
最適な投資ポートフォリオとは
この記事を読んでいる皆さんは、少なからず投資をしたことある、あるいは投資に興味がある方々かと思います。あるいは、長年投資をなさっている方も見てくださっているかもしれません。かなり偏った意見かもしれませんが最後までお付き合いいただけますと幸いです。
投資対象ごとのリスク
世の中には様々な投資対象があり、皆それぞれ自分の資産を様々な形で保管しています。
投資対象として代表的なのは株式や債券、あるいはゴールド、仮想通貨といったところでしょうか。
それぞれに特徴がありますが、一般的にはハイリターンが望めるものほどリスク(ここでいうリスクは価格変動幅)が高いです。
個人的な印象ですが
・仮想通貨→リスク高、リターン高
・株式→リスク中、リターン中
・債券、ゴールド→リスク低、リターン低
このように、投資商品ごとにリターンとリスクは様々です。
もちろん株式のなかでも全世界株式や前米株式といった指数連動型の商品(正確には投資信託ですが)は、個別株と比較するとリスクは低いです。その分リターンも低いですが。
同様に、債券の中でも米国を筆頭とする先進国の債券はリスクが低いです。一方で企業の社債の場合、リスクは高くリターンも高いという特徴を有しており、もしかすると指数連動型の株式よりもリスクが高いという場合もあり得ます。
このように、様々なリスク・リターンを持つ商品の中から自身にあった商品を正しく選択することが投資においては重要になってきます。
リスク・リターンの選択
それでは自身に合うリスク・リターンはどの程度でしょうか。
これは、職業、貯蓄、家族構成、年齢といった様々な要因によって決定されるべきだと私は考えます。
基本的な考えとしては、生活が安定しているひと、将来に不安が少ない人ほど、とうしにおいてリスクをとることが出来ます。誤解を恐れずにいうと、そういった人はリスクをとるべきであると考えます。
職業
あなたが日本の大企業に勤めている会社員であるとしましょう。日本の大企業の場合、倒産の可能性は低いですし、不祥事を起こさない限りは解雇もされません。つまり、生活は安定していますし、将来に不安も少ないので投資においてリスクをとることが出来ます。
一方で、フリーランスや自営業の方々は、自身の仕事がうまくいかなかった際に守ってくれる存在が無く、会社員と比較すると生活の安定性や将来の安定性は低いと考えるべきでしょう。こういった方々はリスクを高くとりすぎると、会社が倒産した際や自身が病気になったタイミングと資産の下落局面が重なった場合、取り返しのつかないことになります。そのため、投資においてはリスクをある程度に抑えて、本業でリスクを取るべきであると考えます。
貯蓄
貯蓄に関しては分かりやすいと思います。貯蓄が多い人ほど生活が安定していますし、将来の不安も少ないですので、投資においてリスクをとることが出来ます。貯金が無い人はまずは生活防衛資金の貯金から初めましょう。投資はその先です。
家族構成
家族構成に関しては、独身者が最もリスクをとることが出来ると考えます。
逆に、子供を多く持つ方や親の介護が必要な方等はリスクをとるべきではないと考えます。なぜなら、養う人が多ければ多いほど出費は増えますし、その不確実性も大きくなります。独身であれば自分のことを考えればよいだけですし、出費のコントトールも比較的容易です。
年齢
年齢に関しては少し考え方が難しいかもしれません。結論を先に言うと、若い人ほどリスクをとるべきであり、年配者はリスクをあまりとるべきではないと考えます。前提として、貯蓄、家族構成、職業等が同一の場合(こんなことは無いとは思いますが)、若い人ほど長い期間働くことが出来る(=お金を稼げる可能性が高い)ため、たとえ投資で失敗しても取り返しがつきます。
一方で、年配者の場合働ける期間は限られてくるため、投資で失敗してしまった場合取り返しのつかない事態に陥ってしまう可能性が高いです。そのため、若い人ほど投資でリスクをとるべきであり、年配者はリスクをとるべきではないと考えます。
20代に最適な資産ポートフォリオとは
ここまでの説明を踏まえて、本題に戻ります。
リスクを取れ
「リスクを取れ」このように本記事の題名でも述べている理由は、先程までにお話しした要因の中で「年齢」が最もリスクリターンの選択に影響を及ぼすためです。
先程も述べたように、若いうちに投資で失敗したとしても労働によって取り返すことが可能です。
また、若い人の多くは貯蓄が少ないことと思います。先ほどは、貯蓄が多い人ほどリスクを取れると述べましたが、貯蓄とは「今」保有している金融資産だけがすべてではないと私は考えます。
身体=資産
若い人は金融資産は少ないですが、「身体」という年配者にはない資産があります。(臓器を売れとかそういう話ではありません)
健康で若い身体こそ、今後労働により金融資産を生み出すことが出来る立派な資産であります。
したがって、この「将来稼げるお金」を資産の内に考えた時(一般的なサラリーマンは生涯で2億稼ぐといいます)、今保有している金融資産は資産全体から考えると微々たる価値であります。
投資では資産の全てをハイリスクに晒すのは決してよいことではありません。しかし、若い人の保有する金融資産は、身体という資産を考慮した全体資産からすると僅かなものであり、これをハイリスク資産に投じたところで、危険な行動とは言えないと考えます。
特に、企業に勤めるサラリーマンの場合、将来稼げるお金はある程度想定できると思うので金融資産でよりハイリスクを取るべきだと言えます。言い換えると、企業に所属している限りは金融資産でしかリスクが取れないです。
一方、フリーランスや企業をしている場合、将来稼げるお金はサラリーマンと比較すると想定が難しいかもしれません。言い換えると、こういった方々は身体資産をハイリスクハイリターンに投じているのです。身体資産をハイリスクに投じている分、金融資産のリスクを多少落としても良いのかもしれません。
結論
冒頭で「20代の方はリスクを取れ」とひとまとめに述べましたが、金融資産でリスクを取れるか否かは各々の属性によります。
ただ、確実に言えることは身体資産or金融資産いずれかでリスクを取るべきである。ということです。
リターンを得るためにはリスクを取らなければなりません。身体資産=労働環境でもリスクを取らず、金融資産=投資でもリスクを取らなければ、リターン=豊かな生活は得られません。
適切なリスクバランスを保つことで、将来的に豊かな生活を手にすることが出来る。と私は考えます。
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